音咲ヒカル blog No.6

 

 

 

 みなさん今晩は、音咲ヒカルです。今回は画家・尾竹三兄弟の長男であった「尾竹越堂・おたけえつどう」の娘、青踏(せいとう)の女「尾竹一枝・おたけかずえ(富本一枝)」と、その夫である人間国宝・「富本憲吉・とみもとけんきち」について書く予定でしたが、予定を変更して、違うお話をさせて頂きたいと思います。

 

 今回のお話の主軸は二人です。一人は青踏の女・尾竹一枝(富本一枝)と、人間国宝・富本憲吉の息子「富本壮吉・とみもとそうきち」です。

 そしてもう一人は、その富本壮吉の幼馴染で親友の「堤清二・つつみせいじ」です。堤清二は作家名を「辻井喬・つじい・たかし」として活動していました。

 

 それでは、話を進める前に簡単にではありますが、二人の略歴を載せておきます。

 

 

「富本壮吉」(とみもとそうきち)1927年1月2日~1989年5月27日 映画監督・テレビ監督・演出

 

 東京都生まれ。陶芸家・人間国宝の富本憲吉と「青鞜」同人の尾竹一枝の間に生まれる。都立第十中学校、旧制成城高校を経て、1952年、東京大学文学部仏文学科を卒業後、大映東京撮影所に入社。

 当初は、企画部に所属していたが、翌年には助監督部に転属 。 「溝口健二」、「伊藤大輔」、「豊田四郎」、「成瀬巳喜男」、「島耕二」らの作品の助監督につく。

 

  1960年、壮吉は「溝口健二」の薫陶を受け『暁の翼』で監督に昇格。

 

 1968年、大映を退職しフリーに。以降はテレビ映画の演出に専念した。特に1983年、テレビ朝日の『土曜ワイド劇場』の一篇『松本清張の熱い空気』(サブタイトル「家政婦は見た!夫婦の秘密 “焦げた”」)は高い反響を得たため、翌年から『家政婦は見た!』に改題してオリジナルのシリーズとなった。
 1989年5月27日逝去。享年62。

 

 助監督作品 :「あにいもうと」成瀬巳喜男。 「或る女」豊田四郎。 「春琴物語」伊藤大輔。など。

 

『あにいもうと』は、1953年(昭和28年)8月19日に公開された日本映画。製作・配給は大映。
「室生犀星」の小説『あにいもうと』の映画化作品の一つ。『秋立ちぬ』、『浮雲』の成瀬巳喜男が監督、脚本は成瀬との作品も多い、水木洋子が担っている。出演は『羅生門』の京マチ子、『野火』の船越英二、浦辺粂子などである。なお、当時、映画監督を志していた田中絹代が監督見習いとして参加し、成瀬監督から映画作法、演出術を学んでいる。

 

* キャスト:「京マチ子」、「久我美子」、「森雅之」、「山本礼三郎」、「浦辺粂子」、「船越英二」、「堀雄二」、「本間文子」、「潮万太郎」、「宮島健一」、「山田禅二」、「河原侃二」、「高品格」、他。

 

 

『或る女』(あるおんな)1954年は、「有島武郎」が大正時代に発表した長編小説を映画化した作品。
1911年1月『白樺』の創刊とともに「或る女のグリンプス」の題で連載を始め、1913年3月まで16回続いた。これは前半のみで、その後、後半を書き下ろしで『或る女』と改題して、1919年叢文閣から『有島武郎著作集』のうち二巻として前後編で刊行した。

 

* キャスト:「京マチ子」、「森雅之」(「或る女」の作者・有島武郎の息子)、「船越英二」、「芥川比呂志」、「若尾文子」、「夏川静江」、「沼田曜一」、「信欣三」、「滝花久子」、「近衛敏明」、「河原侃二」、「長岡輝子」、「浦辺粂子」、「小田切みき」、「岡村文子」、「星ひかる」、「高松英郎」、「高品格」、他。

 

 

 映画・監督作品 

 

 

 ・1964年「獣の戯れ」三島由紀夫」の小説を映画化した作品。3人の男女の間に生まれた奇妙な愛と、その共同生活と終局への決断が、西伊豆の村の豊かな自然や花を背景に高雅なタッチで描かれた物語。

 

* キャスト:「若尾文子」、「河津清三郎」、「伊藤孝雄」、「三島雅夫」、「星ひかる」、「加藤嘉」、「紺野ユカ」、「十和田翠」、「工藤堅太郎」、「井上大吾」、「三夏伸」、「中条静夫」、「早川雄三」、「目黒幸子」。

 

 

 ・1965年「花実のない森」は、「松本清張」の長編推理小説を映画化した作品。上流階級の気風を漂わせる謎の女性の周囲で起こる連続殺人事件を描く、サスペンス・ミステリー。

 

* キャスト:「若尾文子」、「園井啓介」、「江波杏子」、「船越英二」(長男は俳優・船越英一郎)、「角梨枝子」、「田村高廣」(阪東妻三郎の長男。俳優の田村正和、俳優の田村亮の兄であり、田村兄弟の長男である。異母弟に俳優の水上保広がいる)、「川畑愛光」、「仲村隆」、「浜村純」、「吉葉千郎」、「川島真二」、「響令子」、他。

 

 

 ・1977年「泥だらけの純情」「山口百恵」と「三浦友和」の主演コンビの6作目として製作された作品。監督は富本壮吉。9億8500万円の配給収入を記録、1977年(昭和52年)の邦画配給収入ランキングの第7位となった。

 

* キャスト:「山口百恵」、「三浦友和」、「西村晃」、「大坂志郎」、「若杉透」、「石橋蓮司」、「泉じゅん」、「清水理絵」、「島本すみ」(現・島本須美)、「緑魔子」、「永島暎子」、「早川雄三」、「神山勝」、「内田良平」、「加藤治子」、「有島一郎」、「原知佐子」(夫は映画監督:「実相寺昭雄」)。

 

 

 テレビ作品・監督・演出

 

 

「東京警備指令 ザ・ガードマン」及び「ザ・ガードマン」シリーズ内の数話を監督。・1965年~1971年

 

* キャスト・ 「宇津井健」、「 藤巻潤」、「 川津祐介」、「 倉石功」、「稲葉義男」、 「中条静夫」、「 神山繁」、「清水将夫」、他。

 

 

「風の中のあいつ」時代劇ドラマ全26話の内の数話を監督。・1973~1974年

 

* キャスト・ 「萩原健一」 、「前田吟」、「下條アトム」、「安田道代」、「星由里子」、「宮下順子」、「大口広司」、「矢野間啓二」、「竜崎勝」、「小松政夫」、「下川辰平」、「長門裕之」、「米倉斉加年」 、他。

 

 

『白い牙』「藤岡弘」主演のアクションドラマ。全26回の内数話を監督。・1974年

 

* キャスト・「藤岡弘」、「川津祐介」、「藤巻潤」、「ジェリー藤尾」、「島かおり」、「鳥居恵子」、「松川勉」、「長谷川美雪」、「伴淳三郎」、「岡崎徹」、「古川義範」、「幸田宗丸」、「河津清三郎」、「佐藤慶」、他。

 

 

「夜明けの刑事」全111話の内数話を監督。・1974年

 

* キャスト・「坂上二郎」、「石橋正次」、 「鈴木ヒロミツ」、 「藤木敬士」、「石立鉄男」、「 水谷豊」、 「山本伸吾」、「神山繁」、「 佐藤允」、「 長山藍子」、「風間祐子」、「車だん吉」、「中島茂樹」、「宇津井健」、他。 

 

 

「赤い迷路」赤いシリーズ第1弾、平均視聴率18.9% 、最高視聴率 22.7%。・1974年~1975年

 

* キャスト・「山口百恵」、「松田優作」、「宇津井健」、「小山明子」、他。

 

 

「TOKYO DETECTIVE 二人の事件簿」全35話の内数話を監督。・1975年

 

* キャスト・「篠田三郎」、「高岡健二」、「植木等」、「近石真介」、「土田早苗」、「大石悟郎」、「真夏竜」、「木島進介」、「坂口俊介」、「島村美輝」、「ジュディ・オング」、「高橋悦史」、「大坂志郎」、「森大河」、「真木恭介」、「牧美智子」、「竹脇無我」、その他。

 

 

「新・二人の事件簿 暁に駆ける」「TOKYO DETECTIVE 二人の事件簿」の続編、数話を監督。・1976年

 

* キャスト・「篠田三郎」、「高岡健二」、「高橋悦史」、「土田早苗」、「アグネス・チャン」、「植木等」、「竹脇無我」、「芦田伸介」、「園佳也子」、「近石真介」、「毒蝮三太夫」、「大石悟郎」、「牧美智子」、「森大河」、「吉田友紀」、他。

 

 

「赤い運命」テレビドラマ、赤いシリーズ第3弾。平均視聴率 23.6%、最高視聴率 27.7%。・1976年

 

* キャスト・「宇津井健」、「山口百恵」、「岸田今日子」、「秋野暢子」、「三國連太郎」、「前田吟」、「南條豊」、「木内みどり」、「犬塚弘」、「大石悟郎」、「星美智子」、「佐々木孝丸」、「佐竹明夫」、「志村喬」、「上村拓也」、「池部良」、「有馬稲子」、他。

 

 

「赤い絆」テレビドラマ、赤いシリーズ」第6弾。平均視聴率29.5%、最高視聴率は32.4%を記録した。・1977年~1978年

 

* キャスト・「山口百恵」、「国広富之」、「岡まゆみ」、「真屋順子」、「大石悟郎」、「小夜福子」、「宮口精二」、「山本百合子」、「夏夕介」、「城達也」、「左幸子」、他。

 

 

「白い荒野」・1977年~1978年

 

* キャスト・「田宮二郎」、「野際陽子」、「岡江久美子」、「長門裕之」、他。

 

 

「迷路荘の惨劇」企画:「角川春樹事務所、毎日放送」 横溝正史の小説を映像作品化したものです。「金田一耕助シリーズ」の一つ。・1978年

 

* キャスト・「古谷一行」、「 三橋達也」、「 浜木綿子」、「 千石規子」、他。

 

 

「松本清張の時間の習俗」・1982年

 

* キャスト・「萩原健一」、「井川比佐志」、「中谷一郎」、「藤真利子」、「山口いづみ」、他。

 

 

「うちの嫁さんどっちむいてプイ!」・1982年

 

* キャスト・「市毛良枝」 「前田吟」 「乙羽信子」 「賀原夏子」 「坂上とし恵」 「井田弘樹」 「吉行和子」 「柳生博」「大嶋一郎」「佐野大輔」「中井貴恵」「谷隼人」「松村達雄」「生田悦子」「小松政夫」「上田美恵」「船越栄一郎」、他。

 

 

 

「松本清張の事故」・1982年

 

* キャスト・「山口崇」、「松原智恵子」、「宮下順子」、「中尾彬」、「伊佐山ひろ子」、「江幡高志」、「本郷直樹」、「河原裕昌」、他。

 

 

「松本清張の熱い空気 家政婦は見た!夫婦の秘密「焦げた」視聴率27.7%。・1983年

 

* キャスト・「市原悦子」、「 野村昭子」、「 石井富子」、「 野中マリ子」、「 今井和子」、「 山田スミ子」、他。

 

 

「松本清張の黒い画集・紐」 ・1985年

 

* キャスト・「浅丘ルリ子」、「近藤正臣」、「佐藤允」、「井川比佐志」、「丘さとみ」、「小林昭二」、「真山知子」、「丹波義隆」、他。

 

 

「松本清張サスペンス・六畳の生涯」・1987年 第25回ギャラクシー賞奨励賞受賞作品。視聴率25.4%

 

* キャスト・「植木等」、「志井田望子」、「ちあきなおみ」、「吉倉トミ」、「宮下順子」、「久富千鶴子」、「中島ゆたか」、「加藤嘉」、「工藤堅太郎」、「清水章吾」、「大塚周夫」、他。

 

 

「松本清張サスペンス・潜在光景」・1988年

 

* キャスト・「水谷豊」、「大谷直子」、「藤田三保子」、「加藤盛大」、「加地健太郎」、「中平良夫」、「深谷みさお」、他。

 

 

 

 以上、簡単ではありますが、「富本壮吉」の略歴でございました。

 

 

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 さて、続いては「富本壮吉」の幼馴染で親友の「堤清二・つつみせいじ」(作家名:辻井喬・つじいたかし)さんについてです。

 

 尚、今回のブログの内容を書こうと思ったきっかけは、参考文献として購入した、堤清二(辻井喬)さんが書いた「終わりなき祝祭」という作品を読んだことがきっかけです。

 この「終わりなき祝祭」という作品には、「富本壮吉」の両親、つまりは、青踏の女・尾竹一枝(冨本一枝)と人間国宝・富本憲吉のことが壮吉を含んだ家族の物語として描かれています。

 

 「尾竹家」について調べを進めて行くと、まるで神様がシナリオを書いたかのような運命の糸や、奇跡の出会いと物語が見えてきます。

 おそらくは、私の話の中に登場する人物たち自身にも見えていなかったであろう複雑に絡み合った運命の糸が、このブログを読む皆さんの目にも、もしかすると見えてくるかも知れません。

 

 私がこうして書いている「尾竹家」のことも、私の作り話や、嘘だと思う方がいらっしゃるかも知れませんが、確認できる資料を調べてみると事実であることが、皆さんにもお分かりいただけるのではないかと思います。

 (現在、執筆中の「尾竹三兄弟・評伝」には、私を含めた系図を人物相関図として載せる予定です)

 

 さて、少しばかり話が逸れてしまいましたが、堤清二さんの載せておきたいと思います。

 

 

「堤 清二」(つつみ せいじ)、1927年(昭和2年)3月30日 ~2013年(平成25年)11月25日)

 

 日本の実業家、小説家、詩人。筆名は辻井 喬(つじい たかし)。

 西武グループの創業者「堤康次郎」と、康次郎の妾(後に本妻)・青山操の間に生まれる。

 学位は博士(経済学)(中央大学・1996年)。日本芸術院会員、財団法人セゾン文化財団理事長、社団法人日本文藝家協会副理事長、社団法人日本ペンクラブ理事、『歴程』同人、憲法再生フォーラム共同代表、日本中国文化交流協会会長。西武鉄道取締役、京浜急行電鉄社外取締役、西武流通グループ代表、セゾングループ代表などを歴任した。異母弟は元西武鉄道会長の「堤義明」

 

 国立学園小学校、東京府立第十中学校(現東京都立西高等学校)を経て成城高等学校 (旧制)(現成城大学)に進学すると、寺内大吉に兄事し、後に「近代説話」の同人となる。東京大学経済学部入学直後、同級生だった氏家齊一郎などから勧誘を受け日本共産党に入党。横瀬郁夫のペンネームで積極的な活動を行っていた。

 

 1951年東京大学経済学部卒業。その後、肺結核の療養を経て、衆議院議長だった父・康次郎の秘書を務める。この頃から詩を書き始める。

 1954年に西武百貨店に入社。1955年から取締役店長として百貨店を任される一方、母体企業の西武鉄道でも取締役を務めた。同年、処女詩集『不確かな朝』を発表。1961年刊行の詩集『異邦人』で室生犀星詩人賞受賞。
 1964年、康次郎が死去。周囲からは清二が継承すると思われていた西武グループ総帥の座は、異母弟の堤義明が継ぐことになる。

 

 ・ 「堤清二」は、作家の「三島由紀夫」とも交友を持ち、三島が自身の組織した「楯の会」の制服を制作するにあたっては、五十嵐九十九(ドゴールの制服のデザイナー)を手配するなどの便宜を図った。

 なお、1970年(昭和45年)11月25日の三島事件直後に開かれた三島の追悼会には、ポケットマネーから資金を提供した他、三島映画上映企画などでも会場を提供するなど、三島の死後も貢献し続けた。
 

 政治家にはならなかったが、父康次郎が池田勇人と仲が良かったことから、池田や佐藤栄作、田中角栄、大平正芳ら政治家とも交流を続けた。特に白洲次郎から生前「宮澤喜一を総理にするのを手伝え」と言われていたため、宮澤内閣の誕生にも関わっている。

 

 ・ 「角川春樹」とは半世紀以上の親交を持ち、「角川春樹事務所」の顧問も務めた。

 

 康次郎死去後に一旦相続した義明から、改めて流通部門を渡された清二は、当時阪急百貨店会長・清水雅の宝塚市にある自邸に行き、清水より経営手法などを学ぶ。スーパーマーケットである西友を急展開し、業績を拡大。1969年、池袋西武の隣にあった百貨店「東京丸物」(まるぶつ)を、買収したばかりの小佐野賢治から、さらに買収する形で経営を引き受け、府立十中の同級生だった増田通二を使い、パルコにリニューアルし、さらにパルコを全国に展開した。

 

 2000年には、小説『風の生涯』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞、詩の業績で藤村記念歴程賞受賞。2004年に『父の肖像』で野間文芸賞受賞。

 2006年3月には近作をはじめとする小説群の旺盛な創作活動により日本芸術院賞恩賜賞を受賞した。2006年、詩集『鷲がいて』により現代詩花椿賞受賞。
 2006年、氏家が取締役会議長職を務めている日本テレビ放送網の社外取締役に就任。

 2007年、同作により読売文学賞詩歌俳句賞受賞。同年、日本芸術院会員となる。2009年、『自伝詩のためのエスキース』で現代詩人賞受賞。2012年、文化功労者。
「九条の会」傘下の「マスコミ九条の会」呼びかけ人を務めていた(辻井喬名義)。中華人民共和国と太いパイプを持ち、1973年から28回も訪中していた。
2013年11月25日、肝不全のため東京都内の病院にて86歳で死去。

 2014年2月の帝国ホテルでのお別れの会は実行委員長をドナルド・キーンと林野宏が務め、麻生太郎副総理や森喜朗元内閣総理大臣などが参列し、同年4月には偲ぶ会を日本中国文化交流協会が開き、加藤紘一や河野洋平らが出席した。

 

 詩集


「不確かな朝」(ユリイカ、1955年)
「異邦人」(ユリイカ、1961年)、第二回室生犀星詩人賞受賞
「宛名のない手紙」(紀伊国屋書店、1964年)
「辻井喬詩集」(思潮社、1967年)、のち現代詩文庫
「群青、わが黙示」(思潮社、1992年)、第23回高見順賞受賞
「時の駕車」(角川書店、1995年)
「呼び声の彼方」(思潮社、2001年)※友人でもあった作曲家・武満徹に捧げられた追悼詩集。
「鷲がいて」(思潮社、2006年)現代詩花椿賞・第58回読売文学賞詩歌俳句賞受賞
「自伝詩のためのエスキース」(思潮社、2008年)、第27回現代詩人賞受賞
「生光」(藤原書店、2011年)

 小説


「彷徨の季節の中で」 (新潮社、1969年/中公文庫、2009年) のち新潮文庫。※自伝的小説
「いつもと同じ春」 (河出書房新社、1983年) のち新潮文庫、中公文庫。第十二回平林たい子文学賞受賞
「暗夜遍歴」(新潮社、1987年)のち文庫、講談社文芸文庫。※自伝的小説
「けもの道は暗い」 (角川文庫、1989年) のち「変身譚」ハルキ文庫
「国境の終り 世の終りのための四章 」(福武書店、1990年)
「虹の岬」(中央公論社、1994年/中公文庫、1998年)第三十回谷崎潤一郎賞受賞。※歌人にして住友財閥重役 の川田順の恋愛事件を描き、映画化もされた。
「終わりなき祝祭」 (新潮社、1996年)のち文庫 。
「過ぎてゆく光景」(文藝春秋、1994年)

「風の生涯」(上・下)(新潮社、2000年) のち文庫。芸術選奨文部科学大臣賞受賞
「西行桜」 (岩波書店、2000年)
「命あまさず-小説石田波郷 」(角川春樹事務所、2000年)のち文庫。
「桃幻記」 (集英社、2003年)
「父の肖像」 (新潮社、2004年)

 

 

 以上、堤清二さんの略歴でございました。

 

 

 「富本壮吉」・「堤清二」(辻井喬)、二人の略歴紹介だけでも随分と長くなってしまいましたので、続きの本編は次回掲載させていただきます。

 

 尚、「富本壮吉」、「堤清二」共に関わりのある人物である「三島由紀夫」については、いずれ「家系」の別な人物の紹介とともにお話したいと思います。(しばらく先になるとは思いますが・・・)

 

 それでは、また次回、お会いいたしましょう。

 

2020年03月07日