音咲ヒカル blog No.4

 

 みなさん今晩は、音咲ヒカルです。今回の最初テーマは私の家系の大爺様の一人「尾竹竹坡」(おたけちくは)にゆかりのある、「目黒雅叙園」(現在は正式名称・ホテル雅叙園東京)です 。

 

 

 宮崎駿・監督のスタジオジブリ作品「千と千尋の神隠し」の湯場のモデルとしても有名な施設。また、太宰治の小説「佳日」にも目黒雅叙園は登場しています。

 

 ご存知の方もいらっしゃるかも知れませんが、昭和の竜宮城とも称される絢爛なる総裁を施された「目黒雅叙園」の「漁樵の間」四方の欄間は「尾竹竹坡」(おたけちくは)原図によるものです。

 そしてまた、料亭「渡風亭」の個室「竹坡」(ちくは)に関しては、天井、壁面など全ての原図を描いています。

 

 「目黒雅叙園」(ホテル雅叙園東京)は結婚式、ホテル、レストランなどで知られる複合施設ですので、みなさんの中にも行ったことがある方がいらっしゃるかも知れませんね。

 無料で見学できる場所もありますし、時々にイベントなども行っているようなので、まだ行った事がないという方も、是非一度、豪華絢爛な美しい空間に触れてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

関連動画として Meguro Gajoen - Tokyo - 目黒雅叙園 - 4K Ultra HD  へのリンクです。

 

 https://youtu.be/jxSkXDR30D8

 

 

 

 それでは、次の話題です。今年(令和元年)2019年の9月にニュースで流れていたのをご覧になった方はご存知かもしれませんが、富山市四方荒屋の神明社にて、尾竹国一・おたけくにかず(後の尾竹越堂のことです)&弟子の国晴(くにはる)の作による絵馬が発見されました。

 日本神話を題材にした作品で、天岩戸に隠れた天照大御神を他の神々が祝詞や舞などで岩戸から招きだす様子が描かれています。

 尾竹兄弟の作品は、行方不明の物も数多くあるようなので、今後も何処かで眠っていた作品が出てくることがあるかも知れません。

 

 そして、富山県においては昨年2018年の2月~3月に「尾竹竹坡」の生誕140年記念展が開催されておりました。展覧会には、60点の代表的な作品と資料が展示され、「尾竹竹坡」の画業の全貌を知ることのできる内容になっておりました。

 

 140年経っても、耀きを失わず、色あせない作品と才能。それは即ち本物の芸術作品しか持ちえない魅力を「尾竹竹坡」の作品に人々が感じ取っているからに他ならないのではないかと、私は思います。

 

 私のHPやブログをご覧の方で、まだ尾竹兄弟の作品を見たことがないという方がいらっしゃいましたら、これを機会に尾竹兄弟の作品に触れてみて頂けると嬉しく思います。

 

 

 

 

 

 

 では、今回の最後のお話です。私の地元であります。新潟の「新潟市樋口記念美術館」では、常時「尾竹兄弟の作品」がご覧頂けます。その他、定期的に企画展なども行われております。

 もしかすると、アクセスは地元の方でないと少しばかり不便かも知れませんが、興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。私も時々、訪れています。(詳しくは「新潟市樋口記念美術館」のHPにて確認してみて下さい)

 

 さて、「新潟市樋口記念美術館」についてですが、東京・浅草田甫・草津亭(明治5年創業の老舗料亭)寄贈された尾竹兄弟の作品を見ることができる美術館としても知られています。

 ちなみに、料亭:草津亭は、草津亭の初代「藤谷甚四郎」氏が「汝、草津温泉の湯の花を持参し、温泉を開業せよ・・・・・」という大黒天様のお告げを受けたことによるそうです。

 

 新築移転という事情により、草津亭から2015年に「新潟市樋口記念美術館」へ寄贈された作品は、10作品ほどあり、「寒山拾得」「寿老人」「菊慈童」などです。

 

 今回は、みなさんに尾竹兄弟の作品に触れて欲しいという思いから、「目黒雅叙園」を始めそれぞれ紹介をさせて頂きました。

 今後も引き続き、色々な尾竹兄弟の作品は勿論、「尾竹家」に関係する作品などをご紹介して行きたいと思いますので、宜しくお願い致します。

 

 

 私の新作については、次回ご案内・告知をさせて頂きます。お楽しみに。

 

 それでは、また次回。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2019年10月15日