音咲ヒカル blog No.5

 

 

 

 皆様こんにちは、音咲ヒカルです。2020年2月になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。私は現在ゆっくりとではありますが「新作著書」の執筆を進めながら、資料の収集と取材活動に追われております。

 さて、今回のお話の内容は、予告していました通り「新作著書・尾竹三兄弟:評伝(仮題)」に関してになります。

 

 これはどこかでも、お話をしたかと思いますが、私が自分の「家系=尾竹家」のことを知ったのは、今から10年程前のことになります。

 親戚のお兄さんがある事をきっかけにして、家系図を調べてみたようで、そこから「尾竹三兄弟」のことが分かったということでした。

 実際、「闇に立つ日本画家・尾竹国観伝」著:「尾竹俊亮」には、母が育ち、私も小さい頃お世話になった実家の事と、近くにある本家の事が書いてあります。

 

 私としては幼少の頃はもちろん、10年程前に家系に関する話を電話にて母の口から聞かされるまでは、正直、自分自身の「家系」に対しては何の関心もありませんでした。関心がなかったというよりは正確には何も知らなかったという方が正しいかと思います。

 

 また、母から直接家系に関する話を聞いた後も、私としては色々な事情もあり、自分が関わるような類の話ではないと考えておりました。

 ですが、その「家系=尾竹家」に関する話を聞いてからというもの、何かにつけて「尾竹家」に関する事柄を見たり、聞いたりにする機会が増えて行きました。

 それは別に私が意識して調べているとう訳ではなくて、偶然を装った必然として自然と「尾竹家」に関する情報が私の所に集まって来るようになったという方が正しいかと思います。

 それはまるで、天界やあの世から尾竹家の方々は勿論、尾竹家にご縁やゆかりのある方たちからのメッセージのようにも感じられました。

 

 

 そうした「尾竹家」に関する不思議なシンクロニシティが続いて行くうちに、私の方も否が応でも「尾竹家」というものを意識せざるを得なくなりました。そして、私が真っ先に思ったのは、私に一体何をさせたいのか? 何を語らせたいのか? でした。

 「尾竹家」の皆様と、その縁者の方々が、いわゆるあちらの世界から、私に白羽の矢を立てたということはそれなりの意図があると思ったからに他なりません。

 現在、「尾竹家」に関する書籍は何冊か世の中に出ていて、私がそれらの書籍以上のものを書けるのか? といえば正直に言って難しいと思いました。

 現在世に出ている「尾竹家」に関する書籍は、どれも良く情報収集されているし、構成もまとまっていて、私が新たに筆を足して割って入る余地が見当たらないと感じました。

 ただ、その後も色々と思案を重ねていると、ある時1つのアイデアが浮かびました。そして、その1つのアイデアをきっかけにして、構想を膨らませて行くと、ようやく私の手掛けるべき作品の全体像がおぼろげにではありますが見えてきました。

 勿論、今現在も試行錯誤を繰り返していて、作品の全体像を完璧にはつかんではいませんが、自分が創作するものの本質の部分はつかまえることが出来ていると思っています。

 

 

 現在、私の手掛けている「尾竹三兄弟・評伝(仮題)」の始まりは、尾竹兄弟の両親である絵師(画号・国石)父親・「尾竹倉松」(おたけ・くらまつ)と、柏崎城主の娘である母親・「小飯田イヨ」(こいだ・いよ)の間に尾竹兄弟が生まれたところから始まります。

 

 そこから始まり、その後に待ち受ける運命と宿命と縁(えにし)、そして展開する物語の隙間に浮かび上がるのは、数多くの天才・偉人たちとの交流を持ち、天才・偉人を引き寄せ育み、現在もなお世に送り出し続ける「尾竹家」とは何なのか? という大きくて深い謎です。(勿論、尾竹家に関わる全員が天才・偉人という訳ではございません。ただ、何世代にも渡り天才・偉人を世に送り出し続けている家系であるとうことだけは間違いのない事実です)

 

 「尾竹三兄弟・評伝(仮題)」の始まりに登場する尾竹兄弟の父親である絵師・尾竹倉松と、母親である柏崎城主の娘・小飯田イヨはおそらくは、元号で言えば、弘化(こうか)~安政(あんせい)の時代に生まれています。

 

 そこから、長男である「尾竹越堂」(おたけえつどう)が生まれたのが、慶応(けいおう)、そして明治、大正、昭和、平成と続いて、現在私たちの生きる令和まで。尾竹三兄弟の画業を追いかけると同時に、何世代にも渡って続いてきた「尾竹家」自体にも焦点を合わせながら、描かれた書籍になる予定です。

 

 そしてそれはまた、弘化(こうか)又は安政(あんせい)から、令和の私の代まで繋いできたものを私に書籍としてまとめて欲しいという「尾竹家」の家系に縁(えにし)ある多くの方たちの願いでもあるのかも知れません。

 (実際には、弘化(こうか)以前も入ります)

 

 創作している書籍は、みなさん自身の家系や歴史を考えるきっかけになったり。日本という国について、その歴史と文化、尾竹家とその縁者、日本と皆様との関わりなども、垣間見える作品になるのではないかと思っております。

 

 まだ、書き始めたばかりなので、どのように仕上がるのかは著者自身にも分かりませんが、作品の完成を楽しみにしていて下さい。これまで「尾竹家」に関する書物を読んだことのある方も、そうでない方も、興味のある方には是非とも一読して頂きたい作品になるはずです。完全限定生産なので、お買い求めの際はお早めにどうぞ。

 

 それでは、また次回。

 

 

2020年02月15日